服部良一とピアソラをこの時代で出会わせたい。

こんな日本語の美しさや可愛さが、どこから出てくるんだろう!

服部良一(1907-1993)はいわば日本の歌謡曲シーンに、ものすごく新しい風を吹かせた人物である。

大阪フィルでセカンドフルート奏者をつとめながらジャズ喫茶でピアノを弾き、コロンビアレコードで作編曲の仕事をし、ジャズや黒人ブルースの要素をたくさん取り入れた楽曲をつくり、(ジャズが敵国の音楽となってしまった)大戦中にも叙情的なメロディを生み出し、戦後は『ブギ』を日本の世に鳴らした。

今、演奏しても色褪せることのない数々の歌謡曲から考えると、よっぽどの機知と洒落のセンスをもった作曲家だったんだと思う。それから、このライン踏んだら色んなものが変わってしまうところを踏み越えてしまう冒険心と。

わたしたち【クレモナ】が専門としているアストル・ピアソラ(1921-1992)と同時代に活躍し、海のこっちとあっちとで「音楽的科学実験」を行っている。グローバル化が進んでいないからなおさら、それぞれの側で全く別の(それでも共通項のある)、音楽が生まれたのだと思う。

今回の演奏は『胸の振り子』。サトウハチローさんらしい、可愛いかわいいおとなのラブソングだと思う。「柳につばめ」はとても相性のいいものの例えだという。
ホルンのソロ、ちゃんと聴いてみてね。

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