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闘わない、という選択肢もあったのです。

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ

3月24日にザ・シンフォニーホールで開催する、わたしたち『クレモナ』の第12回定期公演に向けて、ステージの準備はもちろん、何よりも課題になっているのは「集客」です。(毎度のことながら…。)

コロナなんだから

コロナ禍も3年目にかかってきており、そうなってくると、色々なことを俯瞰して見られるようになってきました。

周りの音楽家たちの現状、お客さまの感覚、行政の提示するガイドライン。コロナ1年目(2020年)の3月の公演を11月に延期して、その間はこれまで大小250本くらいあったステージ数も両手で数えられるほどになり、11月は緊急事態宣言をくぐり抜けてなんとか開催。

そして2021年、100年に一度しかない「ピアソラ・イヤー」だった昨年は、文化庁の大きな補助である「AFF(アーツフォーザフューチャー)」の力を大きく借りて、コンサートホールでの公演を6公演開催することが出来ました。

わたしたち『クレモナ』は大阪・池田市にある「ルーク・カフェ」というコーヒー専門店を拠点に活動しているために、緊急事態宣言やまん防といった行動制限の措置によるお客さまの流れを肌で感じながら、併せて演奏会に対する制限も実際に直面する問題として考えてきました。

行政の提示するガイドラインは緩和方向にあります。特にクラシックの演奏会は早い段階から制限が緩和されています。
お客さまの流れの多くは意外とマスコミに左右されるわけではなく、ご自身のルールや気持ちを持って「行く・行かない」を決めているように感じます。
コロナだから辛い、仕事がない、集客ができない、と言っているのは音楽家だけなのかもしれません。

わたしたちも選ぶことが出来た。

つまり「音楽家はコロナで大変だから演奏会は自粛して、何もしない。仕事がなくて可哀そうだ」「コロナだからお客さんが来ない、仕方ない。」と装うマーケティングだってわたしたちは選べたはずです。多くの音楽家がそうしているように。

しかし、そういった姿勢は3年目になってくると、(いやもうすでに去年から)言い訳でしかないのだろうと思います。努力しない理由をコロナのせいにする。まるで正しいことを言っているかのように、はぐらかしているように感じませんか。

こんなとんでもない現状、という側面もありますが、初めから集客、つまりお客さまに来ていただくことに対して努力をしてきたか、してこなかったか、また、これからするのか、しないのか、という面では、コロナ以前から何も変わることのないことだと思うのです。

だからわたしたち『クレモナ』は挑戦することにしました。

現状維持ではなく、活動停止ではなく、前進、挑戦することを心に決めて、わたしたちはザ・シンフォニーホールでの演奏会を決行することにしました。

管楽器のアンサンブルでザ・シンフォニーホールを単独公演することも、20代で主催公演をすることも、全曲ピアソラの作品で、オリジナルアレンジで、暗譜で、演奏会を開催することも、すべてが前人未踏なことなのだと思います。

無理しなくてもいいのに、なんで?…ということも言われますが…今がその時だから、だと思うのです。

とはいえ、苦戦中。

やはり全国的に見ても最高峰のコンサート・ホール。何をするにしても規模が大きすぎます…

大口をたたいて人生の大博打をしてはみたものの、どう先を読んでも負けそうになっております。

しかし、あの高級感。シンフォニーホールに行く、というだけで、あのエスカレータを上がって、あの会場の中に踏み入れる、と考えるだけでどきどき、わくわくします。そのわくわくをお客さまに楽しんでいただいて、そして、演奏のどきどき感やドライブ感の中にどんどんと引き込んでいきたい、と考えています。

だから、ぜひこのライブに来ていただきたいんです!

きっといい夜になります。ご検討のほどよろしくお願いいたします。

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ バンドマスター ぴかりん

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