メトロノームを使った練習の重要性

 クレモナの監督の「かじくん」です。本日は、分奏のお話です。

セクション練習で徹底すること

 全体で大きな事を決めるのが合奏と呼ぶとしたら、細部を見つめて丁寧に作る作業を分奏といいます。クレモナでは、トリオ(3人)もしくはデュオ(2人)での分奏をセクションと呼んでいます。

 セクション練習でも全体練習でも大切になるのがテンポ感なんですが、特にセクションの場合、テンポ感が乱れる原因を徹底的に見つめ直す作業をします。

メトロノームを「見る」

 テンポ感と言いましたが、音楽を演奏する上でたくさんの意味を持つ言葉です。これを統一するのがアンサンブルの初歩の第一歩ですが、クレモナでは必ずメトロノームを使用します。しかもメトロノームは絶対にアナログの振り子式のものを使用します。

 ちなみに皆さんはメトロノームの見方ってご存知でしょうか?多くのスクールバンドでもメトロノームの正しい見方を指導されていない指導者がいて、せっかくメトロノームを使用しているのに、正しい活用法を知らないためにおかしな事をしているっという状況を見た事があります。

 ここで私はメトロノームの「見方」という表現をしましたが、この機械は「カチカチ」と言う音を聞くものではなく、「見るもの」だと言う事です。何度も言いますが「見ることは聞くこと」だと言うことです。

テンポに対してのタイム感

 さて、実際の練習でもメトロノームを見ながら行うのですが、テンポが乱れる原因はたくさんありますが、アンサンブルする上で最も重要になってくるのが、テンポに対してのタイム感と言うものです。

 よく現場で「タイム感があっていない」とか「タイム感を揃えて」などという注文があると思いますが、少人数のアンサンブルの場合、このタイム感のズレが致命的な問題になる時があります。

 例えば、長縄跳びを全員で飛んでいたとして、誰かがタイミングを間違えると足に挟まってしまうじゃないですか?テンポってそれと同じで、全員で同じタイミングで感じないと、鈍臭いことになってしまいます。もちろんオーケストラの場合80人もの人が同じタイミングで飛ぶ必要があると言うことだし、海外の一流のオケはそれをやってのけるから、凄いんだと思うんです。

 残念ながら音楽の場合、長縄跳びと違って、タイミングが悪くても継続してしまうので、演奏者自身でも自分のタイミングがおかしいと気が付かない事があります。自分たちの音を冷静に聞き分ける耳が大切だと言う事です。

メトロノームをしっかりと「見て」練習する。

 クレモナの場合タイム感にズレがないかというチェックは常に行なっていて、演奏するのに精一杯で冷静に聞くところが困難な場所は動画によって演奏を見直すようにしています。メトロノームをしっかりと見るように、演奏中も他のメンバーを見ることができたら、深刻なタイム感のズレは生じにくいいと考えているからです。

 でも、曲中でテンポはたくさん変化するのでは?そういう初歩的な疑問を持たれるかも知れません。例えば、「rit.」と言って、「次第に遅くする」と言う意味を持つ音楽記号です。この指示があった場合、全体でテンポを遅くしていくのですが、この時にテンポが「もたる」という現象ってよくあると思うんです。これは自分たちにタイム感がないからで、プロのオーケストラの演奏でも「もたる」演奏をよく耳にします。(プロの場合、原因は指揮者に起因している事が多いみたいですが・・・)

 意思のないタイム感で演奏していると、意思なく「もたる」と言うことになり、演奏者自身も自分がなぜ間違っているのか理解できていないと思われます。だから、メトロノームをしっかりと見て練習する必要があると言うことです。

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