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詰め込み練習開始!

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ

今週から定期公演に向けての詰め込み練習が始まりました。本番まで3週間を切った今、しっかりと細部を詰め込んで行く作業が必要です。普通はそこまで練習をして細かく作り上げることはクラシック音楽の世界では、一般的ではありません。

 それは、クレモナは舞台で暗譜でするからなんですが、暗譜だからこそできるクリエーションがあると私は考えております。しかも、定期公演なら約2時間ぐらいのプログラムになりますが、アンコールまで含めて暗譜で演奏します。こういった団体ってあまりないと思うんです。

 なので、他の団体にはないクリエーションがあります。


 さらに、アドリブもたくさんあります。一般的に譜面仕事が多いクラシック音楽ではアドリブをすることはほとんどありません。でも、それも20世紀になってからで、19世紀までの演奏家はアドリブができるのは当たり前でした。

 恐らく、テクニックとしては今の演奏家の方が優れているはずなんですが、アレンジをしたり、アドリブをしたりというスキルを持ち合わせているのが一般的だった19世紀までの演奏家と比べると、音楽的な能力は現代の演奏家の方が優っているとは一概に言えないのかもしれません。


 でも、これからの時代、演奏家として生き残っていくためには、アドリブぐらいは簡単にこなせるのが基本だと思うんです。単に上手な演奏というのは、もう生身の人間がする必要がなくなっているという意見もあります。

 なので、ある意味でクラシック音楽の常識を打ち破るような破壊力のあるステージにしたいと考えております。

作品群「悪魔」

 特に人気のある「悪魔のロマンス」という作品がありますが、こちらをしっかりと取り組んでいます。非常に幻想的な始まりが特徴の楽曲です。この楽曲は、ロマンティックに歌い上げる部分があり、表情豊かに演奏することを心がけていますが、クレモナではさらに展開部としてテンポをあげて後半の演奏をいたします。

 歌い上げるという表現だけでは物足りないという考えからではなく、次の「悪魔をやっつけろ」という作品との親和性を考えての判断となりました。これが、めちゃくちゃカッコイイ感じです。

 テンポが上がってコンサートマーチのように仕上げたいというのが私の仕掛けです。是非とも、「悪魔のロマンス」を楽しみにしていてください。

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