今回ホルンとファゴットの二重奏にアレンジするということで、ふだんは一緒に伴奏をつくる二つの楽器をどう対比させるかということを考えた。
お互いに得意・不得意があることも重々承知したうえで、実際『クレモナ』の四重奏になったときにこういうコンビネーションができるようになったらいいよね!という気持ちを込めて楽譜を書いた。
わたし(ぴかりん)のファゴットもあやめのホルンも木管・金管それぞれの中では発音のしやすい楽器であるので、細かいリズムをユニゾンすることでさらに小回りの利いた演奏になるのではと考えた。
この曲はピアソラがウルグアイのタンゴ研究会に寄贈した曲で、ピアソラ八重奏団時代(パリから帰ってきて、楽譜上で様々な実験をしている時期)の楽曲である。フルートがいたり、打楽器がいたりと華美な印象だが、音作りはいたってシンプルで、対位法もよく使用されている。
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