今回の概要。
▼音楽がBGMになるということ
10日に出店してきたイベント「トヨビア」についてお話しています。「BGMをリクエストできるビアガーデン」という趣旨だったんですが、様々な音楽がスピーカーから流れてくるのを聴いて、それぞれのアーティストやエンジニアの人々のクリエイティブがあまりにも遠い距離にあるなあと思ったんです。
自分がこうしてレコーディングして、色んな人の技術を目の当たりにして、CDをリリースするというこの一連の流れを経験して、作品をつくり上げるということの重さを感じるようになると、巷にあふれる音楽に対しての見方が大きく変わりました。
どれもこれもクリエイティブだと思うと、BGMにしてはどれもこれも力があり過ぎていて、BGMというにはもったいないように感じてしまった。
試しにクレモナの曲(ラ・カモーラⅡ)をリクエストしてみると、あまりにもの異質さに、あ、これはBGMにするために作った作品ではないと実感しました。きっとどの曲も、そうなのかもしれないなと思った、そんな一日でした。
▼「ブエノスアイレスの秋」
今回番組の中で取り上げたのは奈良公演で演奏した「ブエノスアイレスの秋」です。みーこのサウンド感がどんどん良くなっているように毎年感じるのですが、ぜひCDをお持ちの方は、聴き比べてほしいんです。(持っていない方はぜひお求めください)。どんどん音色が誰も及ぶことのできないところになっているような気がします。
対して私は、最近ずっとピアノを練習しているせいか、演奏に対して「神経質」になっている気がしています。特にこの曲の演奏中にぴりぴりしている自分を客観視している自分がいて、自分の演奏スタイルがまた新たな局面を迎えようとしているように思いました。
ラジオの最後に全曲フルバージョンで入っています。ぜひ聴いて下さい。
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