前回はこちら。
4つの枠組み
4つの枠組みの復習
4つの枠組みはずばり、補助金額の違いにあります。
①通常枠(中小企業者・個人事業主等)100万円~6000万円
②卒業枠 6000万円超~1億円
③グローバルV字回復枠 8000万円超~1億円
④緊急事態宣言特別枠【従業員5人以下】100万円~500万円(ほか6~20人/21人以上があります。)
音楽家に関係があるのは
おそらく①通常枠(中小企業者・個人事業主等)100万円~6000万円と④緊急事態宣言特別枠【従業員5人以下】100万円~500万円 だと思います。
①通常枠
▼おそらく音楽家は「中小企業者等」に当てはまると考えられますので、補助額は100万円~6000万円となります。
▼補助率は3分の2
④緊急事態宣言特別枠
▼【従業員数5人以下】補助額は100万円~500万円
▼補助率は4分の3
いずれにも要件があります。
※どちらも満たす必要があります。
①事業再構築要件
事業再構築指針に示す「事業再構築」の定義に該当する事業であること。
②売上高減少要件
申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年または2020年1~3月)の同三か月の売上高と比較して10%以上減少していること。
ということは、5月に申請の場合は2020年11月以降、6月に申請の場合は2020年12月以降、7月に申請の場合は2021年1月以降の任意の3か月となります。減少幅が一番大きかった月をしっかりと見極めて提出することが大切です。
③認定支援機関要件
経済産業省が示す「事業再構築指針」に沿った3~5年の事業計画書を認定経営革新等支援機関等と共同で策定すること。
認定経営革新等支援機関とは?
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/nintei/kikan.htm
こちらからチェックいただき、お住まいから選びましょう。【クレモナ】は「池田商工会議所」のメンバーであるため、「池田商工会議所」にお手伝いいただきました。
④付加価値額要件
補助事業終了後、3~5年で付加価値額の年率平均3.0パーセント増加、または従業員一人当たり付加価値額の年率3.0パーセント以上増加する見込みの事業計画を策定すること。
緊急事態宣言特別枠にはさらに要件があります。
令和3年の国による緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛等による影響を受けたことにより、令和3年1月~3月のいずれかの月の売上高が対前年(2020年)または前々年(2019年)の同月比で30パーセント以上減少していること。
さて皆さんはどちらに当てはまるでしょうか?もちろん、狙いたいのは補助率4分の3の緊急事態宣言特別枠ですが…
【クレモナ】の場合、2020年の2月の後半以降はほぼ演奏の仕事がゼロとなり、また3月の定期公演を延期しましたが、今年ほどではなかった…そのため、昨年の2月を基準年とし、緊急事態宣言特別枠として算出することにしました。
また、緊急事態宣言特別枠で不採択の場合は、通常枠で再審査されますし、通常枠に先行して審査・採択公表も行われるので、申請したい額が500万円以下で、要件に当てはまりそうだったらなるべく、この緊急事態宣言特別枠で申請するのが望ましいと思います。
さあ知識は整ってきました。次回は類型を決める前に、産業分類についてのお話です。
2021.05.04 CREMONALABO ぴかりん
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