クラシック音楽において音が明瞭であるのかは、うんと大事になってきます。つまり、明瞭でないものは、表現力が豊かににはならないということです。言い換えると焦点が定まっていいないという事と同義語でもあります。
明瞭であるということは
明瞭であるということは構造がしっかりとしているという事でもあり、構造があって初めて表現が生まれるという事でもあります。
温度設定が正しいということ 優秀なシェフというのは適切な温度を知っていて、それよりも上にも下にも行きません。そう、素材が最適な方法で、理想的に調理されます。
温度、つまり”熱量”というのが非常に大切なんです。コーヒーの焙煎での火力が大切なのと同じだし、コーヒーの抽出時のお湯の温度も最適でなければいけません。ついでに、客席におられるお客さまにお届けする温度も最適でなければいけません。もちろん、”いつもそうなるとは限らない”、だから面白のですが。
クレモナの場合、少々熱量が多すぎる時がある。つまり、調理しすぎる時があります。
なるべく調理しないほうがいい
熱狂的な音楽監督がいっぱい汗をかきながら、テンポやリズムを揺らしまくり、歌い回しではオーバーなアゴーギグをつけまくるような演奏は、良いとか悪いとかではなく、好き嫌いの問題です。
でも、その結果、響きのバランスが崩れてしまい、混沌としてしまえば、音楽の構造は見えなくなります。つまり、クリアでなくなると言う事です。なので、私はなるべく調理しないほうが良いと考えております。
服部緑地野外音楽堂へぜひお越しください。
次のコンサートはお盆の真っ只中の服部緑地野外音楽堂です。開演は17時と黄昏時ですが、西陽など暑くなる要素はたっぷりとあります。
そんな中、適切な温度で演奏できる事ができるのかが、今のクレモナの大きな課題です。もしかしたら、演奏するのに必死で、お客さまに届ける温度を意識できないような、アマチュアな演奏になるかも知れません。
それでも、今回の演奏ではお客さまにのんびりと寛いで楽しんでもらえるようにしたいと考えております。
「暑かったけど、めっちゃ雰囲気が良かった」そう言ってもらえるような適切な温度で演奏するために本日もしっかりと練習したいと思います。
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