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新曲の長さは…2分!

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ

 月曜日は、新曲の初練習。めちゃくちゃ頑張りました。まずは、ひたすら譜読み。しかも1小節ごとに細かくみていくという根気のいる作業となりました。終わりが見えない練習ということで、気持ちも暗くなるし、新しい楽曲だというのに、モチベが上がらないという時間になりました。

これだけやって、まだ2割

 こういう時間を1時間半も過ごしたので、ようやく曲の譜読み段階は終わったという感じです。仕上がり具合からすると、まだまだ2割、と言った感じ。道のりは、とてつもなく残っています。

根性だけではやり遂げれない感じがしています。

 ちなみに、この曲の演奏時間は2分ぐらいです。たった2分の演奏にも関わらず、全神経を使い込んでも譜読みしかできない楽譜。非常に効率が悪いと言わざるを得ません。

 この曲は全部で8曲からなっており、演奏時間としては25分くらいを想定しています。いつになったらこの曲が仕上がるのでしょうか?とてつもなく心配になってしまいます。さらに、めちゃくちゃ難しい曲ということで、体力もめっちゃ使います。

 全曲、仕上がったとして、演奏後、立っていることができるのか不安で仕方がありません。かといって、この楽曲だけ、つまり25分間のコンサートでは、お客さまは納得できないと思ったりもします。

 結局のところ、コンサートの時間ってどのくらいが適正なのでしょうか?そんなことを漠然と考えながらの練習となりました。(ほぼ現実逃避)

クラシック音楽とロックのライブ所要時間

 ちなみに、クラシック音楽の場合、2時間のコンサートがフィックスで、管楽器やコーラス主体のコンサートならもう少し短くするというのがごく一般的なコンサートです。

 でも、ロックのライブなら、4時間ぐらい演奏していることはザラにあります。誰でも知っている大御所のコンサートのバックに欠員が出たからといって、何となく受けてしまい、そのリハーサルの長さと、本番の長さにげっそりとした若手演奏家もたくさんいると思います。

 私たちの職場の近くにタカラヅカがあるのですが、生バンドでのステージ、あの本番の長さ(もちろん、生演奏つきカーテンコールも!)を聴いて、自分には向いていない職場だと感じたこともあります。

 オペラも長い演目があるし、バレエでもそうですよね。でも、クラシック音楽のコンサートって2時間が相場です。

昔からそうだったのか?

 一方、昔のコンサートはもっと長かったみたいです。ショパンの時代のコンサートのプログラムをみてみると、何時間もかかる曲目が普通にのっていたりもします。

 ベートーベンに至っては、出演者もたくさん必要とするプログラムを何時間もやっていたみたですが、どう考えても採算は取れないと思うんです。

 現代のオーケストラでは、絶対にやってくれないプログラムを常にやっていたと思うと、今の私たちは、当時からすると恵まれているのかもしれません。

 ちなみに、ルービンシュタインあたりのピアニストは一晩のリサイタルに7曲のベートーベンのソナタを演奏したりもしています。普通に2時間半以上かかる曲目で、休憩を入れると3時間くらいかかると思われます。あのルービンシュタインのことだから、タバコをそれだけ我慢していたとも想像できないし、一体どうやっていたのかと疑問にも思ってしまいます。

2時間でどれだけ感動を提供できるか?

 結局のところ、クラシック音楽の演奏家は2時間というコンサートの間に、どれだけたくさんの感動をお客さまに提供できるのかにかかってくると思うし、演奏するのが大変だからといって、へたることも許されないと思うし、どう考えても最後まで作り込まなければいけないという解になってしまいます。

 ということで、今回も定期公演に向けてしっかりと頑張ります!

2023年2月25日 監督かじくん

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