今回取り組む「インサート」について

今回より、メンバーがステージに入る様子をクリエーションしようと考えて、新しいことに取り組んだ内容となりました。

 クラシック音楽の場合、本番直前のベルがなったのちに、客席の電気が消えてステージの照明がつきます。いよいよ音楽が始まるのだとワクワクした瞬間ですが、その瞬間、演奏者がゾロゾロと舞台に入ります。オーケストラだと80人以上の人がゾロゾロとステージに上がっていきます。その間生暖かい拍手が続き、やがてコンマスがチューニングを初めて、準備万端で指揮者が登場。まるで、伝統芸能の所作を見ているような瞬間です。

 実は、私はこの瞬間が好きではありません。もちろん、そうやってお客さまの心や耳の準備や、集中力が高めることができるのも否定はしないのですが、どことなしに、間抜けな瞬間でもあります。クレモナの場合、マイクをつけたりと色々とすることがあるので、間抜けな時間は一段と強調されるような印象を持っていました。

 入場も作品となるようなことができればと、色々と考えた結果、少し趣向を変えてみようと思うようになりました。本編とは違った「オープニングアクト」的な要素を入れて楽しい時間となればと考えております。

 そこで、今回はMIIDIなどを駆使して、楽曲の中での入場と演奏をするようにします。よく、ポップスのコンサートではインサートにやったりするようなのをイメージしてもらえるとわかり良いと思います。

 それを、クレモナではアドリブ的にソロなどを回し、「ミニマル・ミュージック」的な要素を含んだ物に仕上げることにしました。きっと、これまでのクラシック音楽のコンサートにはなかった表現になると思われます。

 でも、それだけでは不十分なんです。何か新しいことを試みているというのでは、お客さまは感心してもらえるかもしれませんが、仕掛けはまだまだ続きます。


 実は今回のベル(1ベルとか本ベルと呼ばれているお知らせのブザー)は、さらに特徴的な物にします。クレモナでは、自分たちの公演ではベルも自分たちで作ることになっていますが、今回のベルは「7拍子」のベルにします。

 このベルを普通に聞いても7拍子だとわかる人はいないくらい、限りなく拍子感を出さない表現にします。

 さらに、全てのSEも、インサートも全て「7拍子」にします。お客さまは永遠「7拍子」を聞くことになります。おそらく、多くの人にとって初体験になる音場となりそうです。

 そして、メインの作品群「悪魔」の最終楽章「悪魔をやっつけろ」という7拍子の楽曲に突入します。びっくりするような音楽体験をしてもらえると思います。心から楽しんでもらえるように、ありったけの気持ちを込めて演奏いたします。 ぜひ、楽しみにしていてください。

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