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演奏の「段取り」が出来を左右する。

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ


満員御礼!バロックザール公演。ありがとうございました。

 本日、クレモナは開幕を迎えました。満席のお客さまにご来場いただき、本当に素晴らしい時間を過ごす事ができました。ありがとうございました。
 演奏は非常にスムーズにいけたというのが素直な感想。そして、その演奏を聴いていたお客様の感想も概ね好評。取り敢えずは順調な滑り出しとなりました。コロナ禍にもかかわらず、満席という形でコンサートをする事ができたことが何よりもの収穫。

主導権をはっきりさせる。

 では、なぜ演奏がスムーズであったのかと言いますと、”誰が主導権を握るのははっきりさせていたから”だと思います。演奏にける主導権というのも非常に大切なウェートです。なんせ、私たちは意志の強い方に合わせようと常に思うからです。なので自分が決めないといけない所は強い意志を持つ必要があります。

 強い意志で演奏するからこそ、主導権を握る事が可能になります。また、他の誰かが強い意志で演奏しているから、その人に合わせて演奏する事ができます。

 また、強い意志に合わせるということは、強い意志の演奏に集中する必要があります。具体的には目で見るという作業です。「見ることは聞くことである」と言っていますが、舞台上でしっかりと見るということが、大切になると考えています。その人の表情から息遣い、指使いに至るまで敏感に観察しなければいけません。

 だから、譜面台って不要になるのですが、そりゃあ暗譜で演奏する方が、たくさんの情報を視覚から得られるので演奏は有利に働きます。瞬間的に、多くのことが決まってしまう演奏行為において、「常に集中して演奏する」それがプロフェショナルの演奏に求められる大切なスキルだと私たちは考えております。

大切なのは演奏の段取り

 なので、大切になってくるのは「演奏の段取り」です。どの世界でも同様なのかもしれませんが、音楽表現においても「段取り」がうんと大切だということです。

 具体的なお話をしますと、アンサンブルの場合、次のテンポを共有するために「ブレス」をとります。「ブレス」をしっかりと意思を持って次のテンポで全員で感じとる作業となるように専念するのが重要で、意思のないブレスは意思のない音に直結します。意思のない音、非常に恐ろしい言葉ですが、多くの現場でアンサンブルが機能していない原因にこの問題があるように感じる事があります。

ブレスが機能を果たす。

 昨日のクレモナの演奏の場合、ブレスがしっかりと機能していたということで、良い演奏になったと言っても良いと思います。さらに付け加えると「脱力感のあるブレス」を効果的に全員が感じていたと言っても良いと思います。 少し難しくなってきたので、続きはまた明日にします。

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