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理想の指導者は、ラトル。

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ

本番前の練習をしました。

練習に参加したのは、サックスみーこと、ホルンあやめちゃんと、ファゴットのぴかりん。
このメンバーでの練習って非常に珍しいのですが、たまには新鮮味があって良いもんですね。

前日に出来ないことは、当日にはできない。

 さて、大きな本番でいつも思うのですが、前日にできない事があったとして、当日にできるようになるってことはないと思うんです。なので、前日はできていないという指示は基本的にはしません。なんならなるべく多く練習しないようにしております。演奏者としてはもっと練習したちところだと思いますが、ほどほどに終わらせるのがポイントです。

 実際、本日の練習はさらっと通しただけのものになりました。その間、どうしても気になる点を一つ二つだけ指示を出します。明日のステージは生演奏の舞台になります。音響さんのマイクのテストもいらないので、現場はわりとスムーズに進行されるし、問題はありません。こう言った判断は日頃から一緒に音楽をしているからですが、クレモナ以外の現場であっても同様だと思います。

どうしても、指導したがる指導者が多いです

 普段の生活でもそうですが、教えたがりっているじゃないですか?あれって、音楽の現場では結構迷惑な事があります。小さな親切大きな迷惑というやつです。もちろん、学校現場でのスクールバンドなどでは別なんですが、プロフェショナルの現場でもリハーサルを入念にする人って、その仕事に対しての成果を考えているように思えない時があります。


私の理想の指導者というと

 私の理想の指導者というと、サイモン・ラトルになります。彼はベルリンフィルの芸術監督を勤めた人ですが、彼のリハーサルが私の目標でもあります。音楽の構造をしっかりと理解しているから不要なことは一切求めない、ひたすら音楽を磨き上げる達人でもあります。

 ラトルのような指揮者のことを「オーケストラ・ビルダー」と言ったりもしますが、イギリスの地方オケだったバーミンガム市響を世界有数のオケにのし上げたのがラトルです。特にこのオケはアンサンブルが非常に上手です。かつてのカラヤンやチェルビダッケを彷彿させる品格があります。

 やっぱりアンサンブルが上手なオケには、いいトレーナーがいるのだと実感できるし、インスピレーションだけでは、演奏の質を保つのは難しいのだと思います。


 では、クレモナのアンサンブルの実力はというと、国内では有数のアンサンブルを持っていると私は思います。これだけ複雑な音楽に対して真摯に向き合っていますし、実際によく吹けています。後は、その音をしっかりと磨き上げるだけです。 まずは音をさらに磨き上げるように努めて参ります。

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