「天使のミロンガ」に取り掛かります。

 昨日は、トリオでの練習になりました。欠席者はソプラノサックスみーこで、楽器のメンテナンス中だということで、三人の練習になりました。本日は、三人で取り組んだ、弱奏についてご説明をいたします。

テーマは、「美しく響くピアニッシモ」

 今回組曲「天使」をするということで、新しい表現として、「美しく響くピアニッシモ」をテーマに取り組んでいる。 響くというと、音圧レベルでは大きいと表現される音になるのだが、今回は音量はなるべく小さく心がけたいところ。でも、弱い音だとホールの客席の一番後ろまで辿り着かない。なので、一番後ろまで音を届けさせなければいけない。

 そこで、細心の注意を払って音を出すのだけど、最も弱い音であってもしっかりと発音部分(唇やリードなど)を響かせるという意識は、早く捨て去るべきだと思う。(多くの管楽器奏者が陥っている間違いだ) これにはいくつか理由があって、コントロールの面でも、次の音への準備作業という面でも不都合が起きる事が多いので、現代の楽器の進化での限界値を理解することが、良い演奏家のスキルといえる。

 次に、木や金属やフェルトなど、条件次第でいくらでも変化してしまう素材が、何度調整してもすぐに動いてしまうのだから、最弱音の音量も音色も常に変化しているし、現実的に弱音の不揃いや抜けの違いを見極めることが求められる。 そして、まかり間違っても「どんな小さな音でも、しっかりと息を入れて」と、思わない事。不用意に力を入れ込むのは絶対に避けたいところだ。

 管楽器の音量というのは、相対的なものであって、絶対的なものではない。なので、ダイナミクスの幅があれば良いのだ。つまり、ダイナミクスの幅をより広く手にする練習をしなければいけないし、その過程において、弱奏をしっかりと響かせるというイメージを持つ事が大切。

ピアニシモの質感

 でも、実際の演奏の現場で弱奏に求められるのは、「響き」ではなく、「音色」ということを理解しなければいけない。ピアニシモの音には「質感」が、最も大切になってくる。

 例えば、フォルテシモで演奏されたオーケストラの録音のボリュームをどれだけ絞っても、ピアニシモには聞こえない。逆に、ピアニシモで演奏された録音をどれだけ大音量で聴いても、フォルテシモには聞こるはずがない。それは、管楽器が持っている音量の幅が、機械的には決まらないと意味している。

 つまり、ボリュームを絞ったり、あげたりすることによって得られる音量の強弱では得られない、音の質感に作用されてことを意味する。

 では、ピアニシモの質感を徹底的に見つめる練習が求められるのかというと、実はそんなに単純な話ではない。 ピアニシモの対極にあるフォルテシモが、その楽器の能力を超えた爆音になっている時がよく見かけるが、こちらの方が深刻な問題になっている事がある。

 なので、まずピアニシモの音色を見つめる必要があり、先ほども言ったように、相対的な幅が求められる以上、大きな音の幅を上に広げていき、結果的に全体の幅が広くなるということを考えなければいけない。

 新しいシーズンでは、楽器の能力を最大限活かせるように、演奏者の能力を高めていき、より美しいピアニシモで、お客さまに届ける「音色」について考えていければと思う。

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