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ライブ「生きた音」に取り組む|監督日誌 001

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ

【クレモナ】モダンタンゴ・ラボラトリで音楽監督をしております。「かじくん」です。

自分のことを「かじくん」と呼んでいる変な奴ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

自分の音楽活動とはまた違うジャンルで、しかも管楽器4本という編成のユニットの音楽監督をすることになり、戸惑いの中、また暗闇の中毎日を過ごしているような気分です。

ちなみに私は何ひとつ管楽器を演奏できないので、楽器のことも知らないのに、クレモナのメンバーは私をシェフにしています。

なんせ、ライブがしたいんです

では、そんな私がクレモナでやりたい事を中心に今回はお話をしようと思っています。

クレモナで取り組みたいことは「ライブ」なんです。

クレモナでは非常に拘ってCDを制作したり、最近ではYouTubeでの配信なども前向きに取り組んでいますが、それらの取り組みは全て「ライブ」に繋がると思って頑張っております。

どんなジャンルでもそうですが、ライブで興奮した経験のある人ならわかると思いますが、あの感覚って皆んなを元気にさせますよね。

クレモナは電子楽器を使用したりしないので、音圧レベルを上げて”音のシャワー”みたいな芸当はできませんが、それでもお客さまとメンバーの間にある空気をしっかりと振動させて音楽を届けたいと考えております。

この間にある空気を振動させるという事が何よりも大切で、クレモナでは舞台上で譜面を見ることはありません。譜面台って楽譜を見るのには便利ですが(それ以外の使い道はありませんが・・・)、音楽を表現する上では邪魔でしかありません。メンバー全員はしっかりと目を開けて音楽をお届けいたします。(見ることは聞くことだと私は考えております)

生きた音

キャッチボールなんかでもそうですが、しっかりと相手を見て相手の胸に目掛けてボールを投げますよね。実は音楽もそれと同じで、きちんといちばん後ろに座っている人に届けようと思わない限り、生きた音は届きません。

ですから、クレモナでは舞台では常にお客さまを意識して見るようにしています。

自分たちの音楽が熱ければ熱いほど、人の目を見て演奏いたします。そうでなければ伝わらないことってたくさんあると思うんです。演奏家として、しっかりと伝えたいという気持ちが、前を向いて演奏することだと私は考えていますし、「ライブ」である限り、パフォーマンスが独りよがりであってはいけないと思っています。

なので、普段のクラシック音楽の演奏会とは少し違った表現になりますが、「熱狂できる音楽」を目指したいと考えております。私の立場から言うと変かも知れませんが、本番でミスをしたって良いんですよ。間違えない演奏が素晴らしい演奏だと思うんだったら、もう人間が演奏する意義を見出す事ができない時代になっています。

そんな事よりも、最も人間らしい営みの一つとして演奏行為に臨みたいし、私たちの熱い思いをしっかりとお客さまに届けるとびっきりの「ライブ」を体感してください。

ヘトヘトになるまで「ライブ」をする 

「ライブ」でしか味わえない、熱い感動の渦をお見せするためにクレモナは毎日練習しております。普通では考えられないような複雑な楽譜をひとつひとつ紐解きながら、気持ちと一緒にお届けいたします。

終演後、ヘロヘロになってしまいますが(もちろん聞く方も疲れます)、私たちと一緒に「興奮」の瞬間を共に過ごしてください。

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